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サミー(フルート)

キンバンギスト交響楽団の創立メンバーの一人であるサミーは、フルート歴20年。

彼はセクションリーダーで、オーケストラに所属するフルーティストを全員教えてきました。
先生も教則本もない時代、いつの日か音階が吹けますように、と願いながら、指使いを一音一音探しては紙に書き留めていた彼は、私たちのレッスンをとても喜んでくれています。

「私にとってフルートは全てが未知の実験でした。だから見つけられたことは、他のメンバーたちに喜んで教えてきました。でもいつも未知だったからこそ、KaoriのNanaのレッスンが本当にありがたいのです。」と言ってくれるサミー。

彼はキンシャサにある大きな警備会社に勤めています。仕事はストレスが多く、いつも仕事を終えて、フルートケースを開けるのが待ちきれないのだそうです。なぜなら、フルートを吹くと、心に平穏が訪れるから。その彼の言葉は、音楽に染み渡っています!サミーには、音を心の深いところで感じ、音楽と深い感情をつなげる力があるのです。

 

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ナタリー(フルート)

キンバンギスト交響楽団にほぼ最初から所属しているナタリーは、フルートを18年間吹いています。

最初はすごくシャイだった彼女、でも嬉しいことにすっかり打ち解けてくれました。毎日私たちのそばにいて、フルートを吹くのが大好きな彼女、優しい、綺麗な音が持ち味で、テクニックもなかなかなものです!

ナタリーはシングルマザーで、かわいい男の子2人のママです。オーケストラに来ている時は、近所に住む彼女のお姉さんが子供の面倒をみてくれているんだそうです。毎日彼女のドレスを見るのが楽しみなるくらいオシャレなナタリー。彼女はなんと裁縫師で、来ているドレスは全部自分でデザインして作っているのだそうです。感動する私たちに、「そう、裁縫は確かに仕事の一部ではあるけど、私の本当の姿は音楽家なんです。」と静かに笑顔で語る彼女、真の芸術家です!

 

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ギリー(フルート)

フルート歴8年のギリーは、7年前からオーケストラに所属しています。オーケストラ入団前は、教会のリコーダーアンサンブルに所属していました。彼のお姉さんは教会のコーラスでソプラノ担当、クラリネットも吹くそうです。家族全員と一緒に暮らすギリ、毎日練習まで、5キロの道のりを歩いて通っています。

最初はシャイだったギリー、でも今は誰よりも面白おかしいメンバーとなりました。グループレッスン中、ムードが息詰まってしまいそうになると、ギリーのジョークに頼ることが度々あるくらいです。(^^)

もともと勉強熱心な彼は、教わったことを即座に彼の生徒たちに教えることにも超熱心!レッスン中には、私たちの見本に合わせて頭をふったり飛び跳ねたり、そしてレッスンが終わると生徒の元に飛んで行き、教わったことをみんなに伝授。私たちが通りかかると必ず、生徒たちの演奏を聴いてください、と言うのです。

『あなたにとって音楽とは』と言う質問に対してギリーはこう答えました。「音楽自体を家族のように愛しています。同じフルートセクションの先輩サミーとナタリーは、僕にとってはただの先生でもなければ友達でもない。彼らはまるで兄妹なのです。」

『長時間のレッスンは疲れませんか?』という質問に対しては、「私たちはみんな、学ぶこと、そして演奏することに誇りを持っています。だから疲れは見せません。あなたたちから学べることが幸せで誇らしいからです。コンゴにはコミュニティ中で楽器を演奏する人がたくさんいますが、クラシック音楽のオーケストラはただ一つ。そのただ一つの団体に所属できていることをこの上なく誇らしく思っています。教わることや続けることが金銭的にも難しいとされる音楽ですから、Music Beyondのレッスンには本当に感謝しています。」と、情熱的に語るギリー。

彼のそんな情熱と優しさは、他のメンバーとの関わり合い方、生徒に対する態度、そして何よりも音楽と、演奏が上手くいったときの彼の笑顔に表れています。

 

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ギー(フルート)

フルートセクション若手のギーは、誰よりも真面目な音楽家です。

コンゴで私たちが初めて会ったメンバーであるギーは、最初から音楽を通して、知性と優しさ、それから真剣さを私たちに表してくれました。練習のし過ぎで唇を痛めてしまい、しばらくフルートが吹けなかったことがあるほどの頑張り屋さんです。

家族の中で音楽家は彼一人、家族からは、どうして毎日長時間練習するのか理解されず、家で長く練習すると文句を言われたりもするそうなのですが、それでも一瞬たりともやめようと思ったことはないそうです。

クラリネット奏者のジュノーと共に、修理工として働くギーですが、仕事を終え、家の手伝いを終えると、急いで練習場にやってきて、そこでもう一つの家族である、オーケストラのメンバーたちに温かく迎えられます。

そんな中、ほぼ毎日朝一番に登場し、音楽の知識を少しでも増やそうとするギーの真摯な態度には驚かされるばかり。3時間の基本練習のみの個人レッスンも喜んで受け、レッスン中は本当に真剣な眼差しで私たちをじっと見つめています。音楽が大好きで「私にとって、音楽以上にしたいことはないのです。」と話してくれました。

彼もまた、たくさんの生徒を教えながら、ギリーと一緒に、2番フルートのセクション練習をしたり、デュエットの練習をしたりしています。

 

・・・キンバンギスト交響楽団のメンバー紹介はまだまだ続きます。お楽しみに・・。