キンシャサ交通事情

ンギリ・ンギリ地区。

ンギリ・ンギリ地区。

キンシャサ人の運転は本当にクレイジー!車自体、もういつ壊れてもおかしくない状態で、その上、そんな車の上に乗っている人や、車の横を外からつかんで乗っている人もたくさん。信号があるのは街のごく一部に過ぎないし、そこでも信号を悠長に待つ人はごくわずか。この街で車でどこかに行きたければ、クレイジーになるしかない!郷に入ったら・・です。笑

 

また路上では、一瞬にしてトラブルに巻き込まれる恐れがあるため、特に外国人は気をつけなければいけません。車の窓は開けない、そして写真は撮らない・・。

それから、もし交通事故を見かけても、車から降りて助けようとしないこと。なぜなら、地元の人を始め警察も、出来る限り事故の責任を、真実だろうとなかろうと、お金のある外国人に取らせようするから。なので、もし近くで事故が起こったら、とにかくその場から出来る限り早く、そそくさといなくなること、これが外国人のルール。苦笑

路上で写真を撮ることも、外国人にとってはキケンな行動。カメラを出した瞬間に、警察または警察のフリをした人たちがやってきて、「この写真を何かビジネスに使うんだろう」といちゃもんをつけられ、「逮捕されたくなければ$50罰金!」などと言われることが多々あるらしい。(汗)オーケストラの練習場以外での写真が極端に少ないのはこのせいなのでした。

 

みなさんに交通事情をさらに分かってもらうため、私が現地で聞いてきたオモシロ話を2つお披露目します。

まず1つ目。ある人が、キンシャサでの車事情の調査のためにイギリスからやってきました。その人は車を外から一目見ただけで、車のどこに問題があるかを把握できる様なスペシャリスト。その彼は、キンシャサの街を3時間ドライブした結果、イギリスでの交通法に引っかからない車を、ただの1台も見つけることができませんでした。ちゃんちゃん。

2つ目。キンシャサ在住のNGOで働くある外国人がある日車を運転していると、急に警察官に呼び止められました。その警察官は、やれヘッドライトに問題があるだの、車両登録証に問題があるだのと言い始めたのですが、そんなでっち上げ話には慣れっこの外国人、焦ることも怖がることもなく一つずつ丁寧に、自分の車は全て法に従っていることを警察官に説得しました。何を言ってもだめだと分かった警察官、でも最後にはちゃんと(苦笑)その外国人から罰金を徴収しました。その理由は「ここは車が停まっちゃいけない場所なんだ。でも停まったから、やっぱり罰金!」ちゃんちゃん。

 

こんな話を最初に聞いた時はもちろん「そんな警察はひどい!どうにかしなきゃいけない!」と思いました。でも、そう単純でもないことが分かってきました。

 

私たちはいつも外交官用の車に乗っていたため、警察官も近寄って来ることはありませんでした。でも一度だけ、私たちのドライバーに近寄ってきた警察官がいました。その警察官は車の外から「わー、キレイな車だね!」と。それに対してドライバーが、礼儀良くありがとうと手を振ると、次にその警察官は「お腹がすいてるんだ。お金ちょうだい。」

いつものように丁寧に、かつはっきりと「No」と言ってその警察官の横を走り去ったドライバーなのですが、その後ボソッと「うーん、彼女本当にお腹がすいてたのかもなぁ。キンシャサの警察、ここ3ヶ月給料無しだから・・。」

外国人からなんだかんだと罰金を徴収したがる警察官の気持ちがちょこっと分かる様な気がした瞬間でした。だって彼らも生き延びなきゃいけないから・・。

 

実際私たちが、警察官と直接話をしなければいけない状況は一度もなく、ドライバーのそれはそれは素晴しい運転技術で、何のトラブルもなく街を行き来できました。車の中から、ナイショでそっと撮った数枚を除いて、街の風景写真が撮れなかったことは本当に残念。おしゃれな人たちの写真やカッコイイ風景を、たくさん皆さんとシェアしたかったのに。でも、ルールがもっと分かるようになるまではガマンガマン。笑

− Nana