オーケストラ練習 (Day 6 Part 3)

週に数回、夕方6時半頃から8時半頃まで、平均100人を超えるメンバーたちが集まって、みんなでオーケストラ練習をすることになっているキンバンギスト交響楽団。でも、「今夜はリハーサル?」「何の曲を練習する予定?」「何時スタート?」・・これらの質問に答えられる人はなぜか一人も見当たりません。本当に答えが分からないのか、それとも英語の問題なのか・・、とにかく待ってみることにしました。

ミュージシャンたちが集まりはじめたのは5時半頃。同じ頃、練習会場が道を隔てた反対側の建物に移動になりました。建物の電気系統の問題なのか、たまたま運良く大きなスペースが借りられたからなのか、とにかくミュージシャンたちは楽器をしまい、別の建物へと歩いていきました。でもまだ、練習開始時間や、参加予定人数は分からないまま・・。

そうこうしているうちに6時半。まだ約20人しかいないのにも関わらず練習開始。私たちがその日に教えたミュージシャンたちもほぼ誰もいない。「もしかして思ったほど真剣じゃないのかな」なんて思いがよぎり、心が沈みました。

でも時間の経過と共に、ミュージシャンたちが続々登場し、みんな静かに自分の席について、さっと楽譜を取り出して参加。8時になる頃には、フルオーケストラが、ベルリオーズのシンフォニーファンタスティックをリハーサルしていたのです!みんなの集中した真剣な眼差しを見て一安心。ここで私は、彼らは皆仕事を探すのが大変な毎日を送っていること、移動手段がかなり不規則不安定で限られていること、一日一日を生き延びるのに越えなければいけないハードルの量が半端じゃないこと・・、この数日間で目の当たりにしたこれらの事実を思い返してみました。そして「このミュージシャンたちは誰よりも献身的に音楽と向き合っている、でもその献身さを、練習に時間通りに来る、なんていうちっぽけな、でも私たちにしてみたら当たり前のルールで測ってはいけないのではないか。」ということに気付かされました。毎朝全員が時間通りに集まらない理由も同じなのでしょう。

しばらくすると、オーケストラマネージャーのセスが、休憩のサインを出し、私たちをオーケストラ全員に紹介してくれました。Kaoriが、簡単な自己紹介と私たちがなぜここにいるかの説明をし、セスがそれを訳した後、「ありがとう」をリンガラ語で言いたいのに思い出せない私は、フルートセクションに助けを求めるべく目配せ。でも彼らが私たちに言って欲しそうに口パクで発している言葉は「ありがとう」ではなく、きのう教わったあのミステリアスな単語

そこでKaoriと私は顔を見合わせ、意を決して、これ以上ないくらい大きな声で「チトゥンガーーー!!」(笑)

するとオーケストラ全員が「うぉーーーー!!」と唸り声をあげて会場は大盛り上がり!

この瞬間、単語の意味はまだまだ分からないものの、チトゥンガーーー!をお友達作りのために使い続けよう、と心に決めたのでした!(^^)

- Nana